S.R.I(ShiroSano Research Institute)

佐野史郎さんを愛し、佐野さん出演作を研究する研究所

警視庁さがし物係(2018)

警視庁さがし物係

放送データ

放送日:2018年2月11日  日曜 22時
制作:テレビ朝日 東映
ゼネラルプロデューサー:関拓也(テレビ朝日
プロデューサー:丸山真哉(東映)、髙木敬太(東映
脚本:浜田秀哉、青木江梨花
監督:田村孝蔵
音楽:奈良悠樹
出演:岸谷五朗 中越典子 橋本 淳 長谷川朝晴 羽場裕一 
   山崎銀之丞 陽月 華 清水由紀 岩永徹也 佐野史郎

作品のあらすじ

『身元不明捜索室』…都内で発見された身元不明者の身元を明らかにし、家族の元に帰すことが職務の部署。そんな部署に配属された沢村耕作(岸谷五朗)は、「さがしもの」が得意で天才的な能力を発揮する変わり者。その能力のせいで鑑識係から身元不明捜索室に配属された男だ(つまりは左遷)。

ある日、耕作はキャリア志向の室長・新田沙織(中越典子)に煙たがれながらも、年下の同僚・松永優一(橋本淳)とともに死後5年ほど経過した身元不明の白骨死体の引き取りに向かう。

遺留品からは幼子を抱く女性の写真や、名前も企業名もすべて違う名刺が多数見つかった。不思議なことに、その名刺はすべて現実には存在しない、架空の企業のものばかり…その名刺の出所をたどると、世界的に有名なグルメガイドブックの元覆面調査員がうかびあがる…耕作は「さがしもの」の能力を働かせ、遺留品と持ち物とを結びつけて真実に迫っていくのだが…。

ドラマの見どころ(独断と偏見)

佐野さんは、警務部長の役。警務部は「警察本部の中枢を担う」主に警察職員の人事、福利厚生、教育などを担当…一般企業で言えば人事部とのことだそう。というわけで、今作では「警務部のトップ」の役でした。

ただ、なんだろうな?急遽ご指名があった役なのか…?登場時間はトータルで10分以内。佐野フリークとしては物足りない。2000年代はこんな感じの役が多い…なので、いつものパターンで、結構きつい物言いのお偉いさんかなぁと思い期待しないで観始めたが、新田の父と懇意…という役柄のおかげか物腰が柔らかい、イケオジのお偉いさんだったのが救い(嬉しい)。

なお、『誰にも言えない』が死ぬほど好きなわたしとしては、佐野さんと羽場裕一さんが一緒にキャスティングされていると、「
麻利夫と伸吾!」だとそわそわする変な性癖があるのですが残念ながらこの作品では直接対決はなし(笑) ちなみに佐野さんと羽場さんが同じ作品に出るとき、どっちかが悪い人でどっちかは正義の人…みたいなわかりやすいキャスティングが多い…(『震える牛』『碓氷弘一』など)なので、たまには仲良くさせてあげてもいいのよ!

あと、個人的な感想としては、岸谷五朗=刑事といえば『この愛に生きて(1994年フジテレビのドラマ)』の標悠作
のイメージがあるので、今回ふにゃふにゃの耕作を観て、も少し男らしくシャキッとせんかい!と思ったり…でも決めるときはめちゃくちゃカッコよく見えるんですよね~岸谷さんって不思議な魅力あり。


ドラマ自体は配信サイトで簡単にみられます。サクッとみられるミステリー、ぜひご堪能ください。

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:矢代正彦(やしろまさひこ)
職業:警視庁警務部長・警視長
女性関係:とくに描写無し。結婚指輪はしていなかった。

 

S.R.I 所長だより(2023.3→2023.5)

私の研究室へようこそ。
工藤友美です。

 

2月後半から、ずーっとブログの内容に悩み、更新も滞りがちでここまで来てしまいました…そんななかこちらのブログを訪れてくれる方には感謝しかありません。ありがとうございます。

 

本当は3月4日に佐野さんのお誕生日やこの研究所の開設記念日を壮大に祝うぞ!と思っていましたが…想いが強ければ強いほどなぜか二の足を踏むだめな奴でして…(いい加減にしろよ…)結局通常運行。マイペースではありますが今後ともどうぞよろしくお願いします。


なお、ブログの更新をしてない間は、ひたすらいろんな映像を観たり佐野さんの朗読会を観に行ったり元気に「サノカツ」してました。


■観た作品(ドラマ・映像いろいろ)
・スタンドUPスタート
・SPEC
リッチマン、プアウーマン
・ハラスメントゲーム

RICOH presents アファンの森の物語~2010秋
まんが王国とっとり 生誕101年 水木しげる生誕祭(配信・朗読)
・朗読&対談「佐野史郎×平井憲太郎 乱歩を語る」(イベント当たりました)

(ほかにも見た気がするんだけど…)


そしてな、なんと…
4月の朗読会ではついに佐野さんに
ご挨拶・お話しさせていただくという出来事があり。
(サインと握手も…してもらいました)

朗読会が終わった後、本来であれば物販コーナーにいるはずの佐野さんがおらず、
ステージにてお片付けしている佐野さんに気付き、ここで行かなきゃしばらくチャンスがないぞ…と声をかけさせていただき…

いままでSNSを通じてやり取りさせていただくことはあったものの…
初めて面と向かってお話しするときはこれまでの熱い思いのたけを伝えたいと
さんざんシミュレーションしてきたのにうまく言葉にならないものですね。

はじめましてのご挨拶もままならず真っ白になりました…が(大反省)
佐野さんの優しさと笑顔に触れ
身体が熱くなり溶けてなくなってしまいそうでした(笑)

だって、小学6年の時から愛している人ですもの。

これまでのいろいろな想いが全身を駆け抜けて震えが止まらず
会場を後にし、駅のホームで泣きました。

簡単にはまとめられない思いがいまだに渦巻いていますが
今回はこれくらいにしておきます。

そんな出来事もありまして、今後はもっともっと「サノカツ」を極めたいと思うわたくしであります。ブログも更新頑張ります。

引き続き、ご愛顧のほどを。

2023.5.26 工藤友美

SPEC(スペック) 第2話

SPEC(スペック)
~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~
第2話 乙の回・天の双眸

放送データ

放送日:2010年10月8日から12月17日 金曜22時 全10回

制作:TBS
プロデューサー:植田博樹 今井夏木
脚本:西萩弓絵
演出:堤幸彦 加藤新 今井夏木 金子文紀
出演:戸田恵梨香 加瀬亮 竜雷太 ほか
主題歌:THE RiCECOOKERS「NAMInoYUKUSAKI」

佐野さんはゲスト。第2話 乙の回・天の双眸 にご出演されています。

作品のあらすじ

警視庁には、他部署で手に負えない事件や、超能力など科学的に説明のつかない事象に関わる難事件を捜査する部署がある。それは公安部公安第五課未詳事件特別対策係(通称:未詳)という部署だ。

警視庁SIT丙部隊長だった男・瀬文(加瀬亮)。彼は、出動中に部下を誤射したと疑われ未詳への異動命令を受けた…いわゆる左遷である。係長の野々村(竜雷太)のもと、変人だがIQ201で天才の当麻(戸田恵梨香)とコンビを組み、様々な難事件に挑むこととなる。

しかし、未詳が挑む難事件は、ただの事件ではない。
常人にはない特殊能力(SPEC)を持った犯人が関わっている事件なのだ。

ドラマの見どころ(独断と偏見)

佐野さんは第2話で教誨師として死刑囚と面会している神父・大島優一を演じる。

大島(佐野史郎)が未詳を訪れ依頼したいことがあると、担当している死刑囚・桂小次郎(山内圭哉)と面会した際の内容を話し出す。桂は「千里眼の能力を得た。期限内にある未解決事件を解決しなければその能力で真犯人に裁きを下す」と主張し、警察に対決を迫っているというのだ。桂が指定したのは10年前に起きた「青山華道家死体なき殺人事件」。野々村は大島をいなし適当に追い返そうとするが、大島はその対応を即時「SNS」へ拡散、神父らしからぬ行動で警察に静かな圧をかけてくる。当麻は死刑囚の言うその内容に興味を持ち、大島の依頼を受けることにする。

「青山華道家死体なき殺人事件」を再調査し、関与する容疑者のアリバイを崩すことが事件のカギとなる。桂の期限内に真犯人を突き止めることができるのか?また桂は本当に千里眼の能力を持っているのか?

なかなか面白い展開です。また、「青山華道家死体なき殺人事件」の関係者として滝藤賢一斎藤工岡田義徳が出演していて結構豪華ですね。斎藤工、色っぽいです(個人の感想)

…そんなこんなでネタバレを避けつつ佐野さんの見どころへ移ります(笑)

佐野さん演じる大島は神父。なのに…警察の対応をそのままSNSに垂れ流す、警察を挑発するというひと癖ある人物です。正義のために行動していると思いきや、死刑囚の仕掛けたゲームを傍観者として面白がっているところがあったようで、警察からお灸をすえられると、コロッと態度を変え、桂に冷たい態度をとる…嫌な奴です(苦笑)

その後どこへ行ったのか…と思ったら!続編の「SICK'S 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」に登場!それはまた別の機会に書きます…

マニアックなファンも多い、魅力的なミステリードラマにこっそり花を添えるわが愛しの佐野さん。ぜひ、機会がありましたらご覧ください。Amazonプライムビデオなどの各配信サイトで配信中ですので比較的容易にみられると思います!!

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:大島優一
職業:東京カトリック中央協会の神父
女性関係:描写無し

おまけ1
大島の名刺に書かれている住所は千代田区九段下東7-3-4 
九段下という住所はなく、九段は北か南なので架空の住所ですね。
なお、九段南にはCBC東京支社があります。

おまけ2
大島が利用しているSNSは「tubuyaiter(ツブヤイター)」
ピンクを基調とした画面。青い鳥がアイコン。140文字投稿らしい。
大島のアカウントは「Ohshima-father」
大島のつぶやきは以下の通り(笑)  
「死刑囚の殺人予告を警視庁捜査一課に報告。とりあってくれない。これでいいのか警視庁。」
「警視庁、未詳なう。たらいまわしで態度悪い。神父の恰好本物?って疑われた」
「警視庁、未詳なう。結局未詳も取り合ってもらえない。」
「ミショウなう。あんた性格悪いねって、またも失礼な発言。」
「10年前の華道家殺人事件、死刑囚からの挑戦に警視庁が応戦!犯人をさばくのはどっちだ!?」
「果たして警視庁、未詳の面々は、24時間以内に犯人を見つける事ができるのか?」  
(以降はネタバレ含むので省略)

おまけ3 
大島が使用している携帯はドコモの携帯(スライド式)なのですが
放送時期から考えて、N-04Aあたりかな~なんて予想。
フィーチャーフォンの時代だったんですね、このころは。

スタンドUPスタート 第8話(2023)

スタンドUPスタート 第8話
【定年後の再就活は困難の道…何のために働くのか!? 】

放送データ

放送日:2023年3月8日 水曜22時00分
原作:『スタンドUPスタート』福田 秀
制作著作:フジテレビ
制作協力:ファインエンターテイメント
プロデューサー:清家優輝 庄島智之(ファインエンターテイメント)
企画:狩野雄太
脚本:モラル 伊達さん(大人のカフェ
演出:瑠東東一郎 久万真路 的場政行 松下敏也
音楽:瀬川英史
主題歌:JUJU『Bet On Me』

出演:竜星涼 小泉孝太郎 安達祐実 戸次重幸 反町隆史 岩城滉一 佐野史郎 

作品のあらすじ(ネタバレ)

三星大陽(竜星涼)は、自称“人間投資家”の社長。過去の栄光にすがる中年や前科者などさまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”へ投資し「スタートアップ」させ新しい人生の可能性を一緒に見つけていくビジネスストーリー。

主人公・三星大陽(竜星涼)がかつて勤め、会社のとある都合にて退職せざるを得なかった『三ツ星重工』。その会社で社長室長をしている高島瑞貴(戸次重幸)が太陽のもとにやってきた。高島は、轟彰(佐野史郎)という男を大陽に紹介して再就職先を探してほしいとお願いする。

轟は、高島が『三ツ星銀行』で働いていたときの上司で、会社員としての心構えは全部教えてもらったというほどの恩人らしく、高島は轟に頭が上がらない。また轟はかつての栄光や実績、能力を誇りにしているプライド高き人物。太陽の軽いノリに若干軽蔑をしていたが、太陽が『三ツ星銀行』の次男坊と知るやペコペコ。根っからの会社人間・権力重視の典型的なサラリーマン体質。そんな轟の再就職条件は『三ツ星銀行』の営業部長だった自分の能力や経歴に相応しい会社を探してほしいというもの。案の定再就職先探しは難航し…どんなに能力が高くても人間的に難あり。そして家庭を顧みず会社に尽くし定年退職してもなお働きたがる夫に妻は離婚届を突き付ける…

そんな轟に対して主人公・太陽が見つけてきた就職先候補は、音野(安達祐実)という元主婦が起業した会社。シニア向け施設を運営するにあたり、利用者と年の近い轟の雇用を考えていた。年齢だけが採用ポイント…轟は能力を評価されたい強い思いと、妻の離婚届のことがよぎり、音野が専業主婦から起業したということもあって「仕事をなめるな」とかみついて席を立ってしまう。

高島は轟を追いかけ、暴言をたしなめる。轟は高島に離婚を切り出されたことを伝え、弱い姿を晒した。そして「自分の働く意味」が解らなくなったと言う。高島はかつて落ち込んだ自分を轟が励ましてくれた時のように、今度は逆に励ます。自分の居場所がきっと見つかると。

数日後、轟は音野の会社に就職していた。音野の経営理念に共感をいただいた轟は自らアイディアを提案するなど、新たな人生のスタートを切れたようだった。また妻とももう一度向き合ってみるらしい…太陽はそんな轟の姿を観て、いい顔していると心からエールを送るのであった。

ドラマの見どころ(独断と偏見)

佐野さんは今回ゲスト出演。

本編は太陽や高島の会社内でのパワーゲームと絡めたお話になっているのですが、そこはあらすじとして省略させていただきました。

佐野さんの役どころは銀行員で定年退職したプライド高き男性ということで…まあまま展開が読めてしまう(笑) 

「リコカツ」でも、定年退職のオトーサンを演じてはいたが、あちらは軽い業界のお人だったのに対し、こちらは何もかも昔気質のオトーサンでかなり固い。カッチカチである。「男は働くもの」「主婦は家にいるもの」「チャラい若者はとりあえず軽蔑」「自分は高スペックだと自信があり周りを下に見る」といった、固定概念がちがち&高いプライドのおまけつき…

そこに登場する、安達祐実。主婦から一念発起して起業したという設定。元主婦という肩書と再雇用の理由が、佐野さんの演ずる轟のプライドを傷つけてしまい、轟は思わず恫喝するのであるが、その恫喝にちょっとおどおどしながらもひるまない祐実ちゃんに何とも萌える。

佐野さんのInstagramなどでは「冬彦 対 家なき子?」と書いてあってちょっとうれしかった。一斉風靡したドラマで濃いキャラクターを演じたおふたりが共演するパターン、わたしは個人的に好物だし、佐野さんと祐実ちゃんはかつて二人芝居をやった戦友でもあるそうなので、同じ画面に収まっているとなんともグッとくるものが…よきゲスト回だった。

しかし、佐野さんがこういうちょっと偏屈なオトーサンをやるたびに、わたしは「もっとさわやかで優しい幸せなオトーサン(オジーチャンでも可)の役がそろそろ観たいよ!」と思う…なんとか誰かにお願いしたいところ。

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:轟彰(とどろきあきら)
職業:三ツ星銀行を定年退職した
女性関係:妻あり

【おまけ】
佐野さんと祐実ちゃんがやった二人芝居に関するリンク

2001年 佐野史郎×安達祐実ふたり芝居『春』

www.sponichi.co.jp

世にも奇妙な物語 七夕の特別編【恐竜はどこへ行ったのか?】(1994)

世にも奇妙な物語 七夕の特別編
【恐竜はどこへ行ったのか?】

放送データ

放送日:1994年7月7日 木曜22時30分(野球中継で繰り下げ放送)
制作:共同テレビジョン フジテレビ
プロデューサー:岩田祐二 塩沢浩二 小椋久雄
企画:石原隆
脚本:中村樹基
演出:星護
音楽:蓜島邦明
出演:松下由樹 佐野史郎 村松克己 長江英和 信太昌之 牧口元美 清水 綋治

作品のあらすじ

自らの身体を傷つけ欲求を満たすという精神病・自虐症を研究テーマにする大学院生の水谷裕美(松下由樹)は、地下3階隔離室で自虐症の患者が拘束されていることを知り、研究室の神崎教授(清水綋治)の反対を押し切り患者との面会を望んだ。その患者とは、大脳生理学の専門家だった田口修教授(佐野史郎)。なぜ自傷するのかを問いかけたその時、「やつらが来る!」と怯え、叫んだやいなや、拘束されているはずの田口の胸元にひとりでに大きなひっかき傷がつき、鮮血が噴き出た。目の前で起きたことを隔離室の看守(長江英和)や神崎教授に説明するが理解されない。

水谷は、田口のこと調べようと、田口の論文などを読み再度面会に挑む。田口は相変わらず正常ではない様子だが、自身の論文についてははっきりと覚えており、「お前の頭の中には爬虫類の脳がある」と、爬虫類の脳とよばれ最も本能的な天変地異を予感する力がある「R領域」について講義し、喋りつくして眠りについてしまった。

その後も、水谷は田口の身辺を調べ続けていたが、生物学者の証言により田口が「恐竜はどこへ行ったのか」というタイトルで「絶滅したとされる恐竜が別の次元で生きている」という驚くべき学説を展開していたこと、またかつて田口の助手だったものからは「ディノペプチン」という薬をつくっていたとの証言を得る。田口の脳を調べた結果「R領域」が以上に肥大していることがわかり、水谷は「ディノペプチン」のことを田口に問い詰めるが、田口はひどく興奮をして錯乱をし、面会禁止になってしまった。

水谷は湧き上がる興味を抑えられない。ついに立ち入り禁止となっていた田口教授の研究室に侵入し一本のビデオテープを見つける。そこには田口教授が映っており「絶滅したとされる恐竜が別の次元で生きている」ことを裏付けるために調合された薬を試す姿が記録されていた。水谷はその世界を観てみたいと思い、自らその薬を試そうとするが…

「怪物と戦う者は、その過程で自ら怪物となることを心せよ。深淵をのぞき込むとき深淵もまたこちらを見つめている」

ドラマの見どころ(独断と偏見)

しつこいようだが、この研究室(ブログ)の開設時に投稿した記事のとおり、私が佐野史郎さんを認識し大好きになったのは1993年から。この作品は麻利夫後となるわけであるが、冬彦→麻利夫とノリにのってる佐野さんを【世にも奇妙な物語】が見逃すはずがない(笑)。わかりやすいキャスティングだ。

怖い話が嫌いなわたくし工藤。【世にも奇妙な物語】かぁ…と思いながらも佐野さんのためならば!とこの特番リアルタイムで拝見。幸か不幸か、この【七夕の特別編】の3本はさほどホラー寄りではなく、どの話もとてもいい出来だった。

下心丸出しの井ノ原快彦をコワイおねーさん永作博美が追い詰める「罰ゲーム」
柳葉敏郎が綺麗なおねーさん水野真紀と不思議な恋をする「時の女神」
そして佐野史郎松下由樹を完全に喰ってた(笑)「恐竜はどこへ行ったのか?」

いずれもすごく心に残っている。
キャラクターが魅力的だと印象に残るものだ。オムニバスでもね。

さて、佐野さんのみどころ…

冬彦→麻利夫とノリにのってた佐野さんが
「おれ、この流れでいま”そういうのを”求められてるんだな?」
という感じでサービスしつつ暴れまわっている姿じゃなかろうか。

※想像の域は出ないが、やはりこの時期現場では
 冬彦・麻利夫みたいな奇抜な芝居を求められていたんじゃないかと思う…


おそらく【羊たちの沈黙】のレクター博士のオマージュなんだろう。隔離室という牢の中で拘束姿の佐野さんがたまらない(おい)。最初から誇張した演技で飛ばしていく佐野さんを観て、ビギナーであれば「はいはいいつもの感じね」と思うのだろうが、騙されてはいけない。この「狂い」の演技にはちゃんと意図がある。にくい。地下3階に隔離室なんてある施設が本当に日本にあるのかいな?みたいなことが頭をよぎるが、そういうのはとりあえず横に置いておいて(笑)計算された演出・芝居に痺れてほしい。


ちなみに「恐竜はどこへ行ったのか?」については結構お好きな人が多いのか、単独でWikipediaのページがあって驚く。ソフト化されていないようで残念。あらすじがほぼネタバレになっていてすみません。ただ、衝撃的なラスト数分はぜひ観ていただきたいな。観ていただければきっと一番夜遅い時間帯にこの作品を持ってきた理由がわかるのだ。鮮血万歳!

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:田口修(たぐちおさむ)
職業:大学教授・大脳生理学の専門家
女性関係:描写なし

おまけ1:研究室に清水綋治さんがいるだけで何となく怪しい。ニコニコしていてもとても悪い人に見えてくるのは何故だろう(笑)佐野さんが大好きな実相寺昭雄監督の常連。工藤的には「超新星フラッシュマン」の大博士リー・ケフレンと金田一映画&ドラマ、「悪魔のKISS」の柘植茉莉子(常盤貴子の父親役が印象深い。本当は優しいお父さん役とかもっとやってほしい。けども悪い人とか変な人のイメージが濃いんだろうな…個性派はつらいよ。佐野さんとは「悪徳の栄え」などで共演している。

 

おまけ2:隔離室の看守を演じている長江英和さんも【世にも~】の常連。長江さんは勝新太郎さんが設立した勝アカデミーの卒業生なんですって。工藤的には東映特撮作品にちょこちょこ出てる人として認識があり、「ちゅうかないぱねま」のタクラマカンのイメージが強い。出演作品では【世にも~】の「HELL CAB~地獄のタクシー」や「都市伝説セピア(アイスマン)」「必殺仕事人2007」「最高のオバハン中島ハルコ2(第8話)」などにも出ている。

 

S.R.I 所長だより(2023.2.20)

みなさん。私の研究所へようこそ。
工藤友美です。

2月になっていました…引っ越しなども重なり、ほとんどブログを更新できていませんが、
サノカツは続けております


徹子の部屋】ではすっかりお元気そうな雰囲気でよかったです~。

 


あとオークションで観たかった2時間ドラマや1時間単発ドラマの台本を手に入れたりしてホクホク…

また、佐野さんの乱歩作品朗読会申し込みをしたりとか、「小泉八雲朗読のしらべ」を予約したりして「今年はとにかく佐野さんと同じ空間に行くぞ!」という気持ちで粛々と暗躍中。

痛いあぶねえ奴だとお思いでしょうが、温かく見守っていただけたら幸いです。

2023.2.20 工藤友美

 

松本清張スペシャル 共犯者(2006)

松本清張スペシャル 共犯者

放送データ

放送日:2006年5月9日 火曜 21時30分~23時24分

プロデューサー:小泉守(トータルメディアコミュニケーション) 
        前田伸一郎(日本テレビ佐藤敦日本テレビ
原作:松本 清張(「共犯者」新潮文庫
脚本:西荻弓絵・大河明日香
監督 :上川伸廣
助監督:柿沼竹生
技術協力:映広
企画協力:ナック、菊地実
音楽協力:日本テレビ音楽
企画制作:日本テレビ
製作著作:トータルメディアコミュニケーション

出演:賀来千香子 とよた真帆 細川茂樹 浅見れいな 小橋賢児 佐野史郎 
   あいはら友子 加藤治子 室井滋

オープニング曲:布袋寅泰PHOENIX
エンディング曲:ゴスペラッツ「リンダ」

※「日本テレビDRAMA COMPLEXドラマコンプレックス)」枠にて放送

作品のあらすじ

人気日本食レストランチェーンの社長・内堀江梨子(賀来千香子)と、IT社長・倭誠一との会食が“親密デート”としてマスコミで報道された。江梨子は報道に対し表情を曇らせる。それはスキャンダル報道に対してではない。実は江梨子は犯罪を犯し、それを隠しとおして生きているという秘密があった。過去に、町田夏海(とよた真帆)と手を組み、神戸・芦屋の豪邸から1億円の現金を盗み、その大金を資金として今の地位を築いていたのだ。盗みの際、家の主は江梨子が突き飛ばしたショックで心臓麻痺を起こし死亡している。現金は夏海と折半し、互いに『口外しない・相手の居場所を探さない』という約束をしており、それ以来顔を合わせていない…だが今回の報道により、これまで隠し通してきた過去の罪が白日の下にさらされるのではないかという不安…夏海が自分を強請りに来ることを恐れた。江梨子は、偽名を使い、探偵・若杉千香子(室井滋)に夏海の居場所を調査するよう依頼するのだが…

ドラマの見どころ(独断と偏見)

賀来千香子さんが『犯罪者』をつとめる珍しいドラマ。
松本清張原作とあって重々しい雰囲気かと思いきや、脚本が西荻弓絵さんだからなのか、カジュアルな雰囲気がある。

主役を男性(外交員)から女性(しかも社長)に変えているせいかもしれない。柔軟にアレンジが施されているようだ。個人的には賀来さんの関西弁が聴き慣れなくてざわざわする(個人の感想です)。

あと、主犯格の賀来千香子さんやとよた真帆さんなんかよりも、探偵役の室井滋さんのインパクトが強くて…しかも賀来さんから調査依頼を受ける室井さんの役名が「チカコ」というのが何となくややこしい(笑) 狙ったのか?

そしてそして、このドラマの最大の見どころ…それは


社長・賀来さんのお相手が
佐野史郎さんだってこと!!!
(笑)

あらすじではあえて伏せたが、賀来さんと親密デートを報じられたIT会社の社長さん・倭誠一は佐野さんが演じている。

2006年以降は、個人的に色々バタバタしており、札幌から東京に転居した年。ゆえに殆どドラマを観ていなかった…簡単にテレビ欄を確認する手段も持ってなかったし。
なのでこのドラマもノーマーク。数年前、本格的な『サノカツ』をはじめて、入手できるソフトなどを探している時にこのドラマの存在を知り、共演者の名前をみて


賀来千香子×佐野史郎…だと!?」


あまりがっつり絡む共演を1995年以降観たことがなかった分、めちゃくちゃ興奮して、まだ観ていない自分を恥じた(大汗)。

その後、観る機会に恵まれ、ソフトも無事入手し現在に至る…
このドラマのキャスティングした人、グッジョブ!!
という感じ…

でも、ざっくりいうと佐野さんの存在はドラマの本筋とはあまり関係がない。
2時間サスペンスドラマにおいて、ここまで怪しくない佐野さんも珍しい(笑)。

過去の犯罪が明るみにでるかもしれないと気が気じゃない女社長・賀来さんに対し、IT会社社長・佐野さんは
Zokkon命!
(Zokkon命と書いてゾッコンラブと読む byシブがき隊 昭和テイストでごめんね)

佐野社長は「あなたの力になりたい」とアピール。そしてさらっとお食事に誘う…佐野さんのお誘いに賀来さんも悪い気はしない…だけど今はそれどころじゃない…という。とりあえずお食事にいってくれ~頼む~!と念じる工藤(笑)

2人が一緒に映るのは、3~4シーンだが、幸福感は120%。
とにかく楽しそうな表情で並ぶふたりが好きなんだ、わたしは。

佐野さんはちょっとしか出てこないのに、佐野さんを観るという目的であればかなり堪能できる作品なので、未見の方はぜひご覧ください。

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:倭誠一(やまとせいいち)
職業:IT会社社長
女性関係:江梨子社長にお熱のご様子。紳士的。

【おまけ1】
日本テレビのサイトで参照したところ、設定では
江梨子は36歳、倭社長は38歳だそうです。
実際にお二人が演じたときの年齢は、賀来千香子さん45歳 佐野史郎さん51歳…

【おまけ2】
工藤が気になったのは、記念のパーティに呼ばれた賀来さんがスピーチをする&それを佐野さんが嬉しそうに見つめて笑顔で拍手をするシーン。

ある意味『誰にも言えない』第9話の逆パターン…!萌える!
(↓参考)
賀来さんがスピーチをする時、愛しそうに賀来さんをみつめる
佐野さんの姿がカットイン。

その時佐野さんは一瞬口を掌で覆うのだが、このしぐさは麻利夫がスピーチをして、高揚してしまった時にやるしぐさと似ている…

つまり、このしぐさは高揚したときに出る「佐野しぐさ」ということでOK?(笑)

我が人生最悪の時(1994)

我が人生最悪の時

作品データ

公開日:1994年3月5日
製作総指揮:嵯峨芳春
企画:福寿祁久雄
製作:後藤由多加
プロデューサー:古賀俊輔 林海象 余為彦
脚本:林海象 天願大介
監督:林海象
撮影:長田勇市
美術:増本知尋
美術監修:木村威夫
照明:長田達也
音楽:めいなCo.
助監督:行定勲 
製作:フォーライフレコード 映像探偵社
配給:ヘラルド ヘラルド・エース

出演:永瀬正敏 南原清隆 佐野史郎 塚本晋也 宍戸錠 南果歩 楊海平 侯徳健 大嶺美香 修健 梶原善 阿南健治 近藤芳正 宮地雅子 麿赤児 千石規子 鰐淵晴子

作品のあらすじ

横浜・黄金町にある映画館“横浜日劇”の2階に事務所を構える私立探偵・濱マイク永瀬正敏)。ある日、雀荘で友人たちと遊んでいたマイクは、客とトラブルになった店員・楊(楊海平)を助け怪我をする。後日、楊は治療費をマイクに渡すが、マイクは受け取らない。楊はその治療費を探偵の仕事料として受け取ってほしいと言い出し、マイクに台湾から日本にやってきたという楊の兄を探す依頼をする。マイクは、タクシー運転手の旧友・星野(南原清隆)とともに調査を開始。調査を進めた結果、背景にアジア系外国人で構成されている黒狗会と台湾マフィアの抗争があり、楊の兄(侯徳健)はその組員の一人であることがわかる。また楊自身も秘密を持っていて…

映画の見どころ(独断と偏見)

林海象監督による、私立探偵・濱マイク永瀬正敏)の活躍を描いたシリーズ第1作。
全編モノクロ映像で、横浜を舞台に繰り広げられる無国籍アクション。古き良き日活のアクション映画の要素を盛り込んでいて、映画好きを「ニヤリ」とさせる画作り。

濱マイク】はテレビドラマシリーズをやっていたこともあり、”横浜を舞台とした探偵もの”くらいの知識はあったのだが、あまり詳しいことは知らなかった…工藤は、2023年1月7日に開催された【林海象監督復活祭】にて、初めて鑑賞。上映後に佐野さんと林監督のトークショー付き。豪華だった…。

観た感想としては、ストーリーの展開がシンプルだなと。

楊の「依頼」は真実に迫れば迫るほど危険な事情が分かってくる。だが濱は逃げない。師匠(宍戸錠)に止められても逃げない。ちょっと若くて勢いで行動するきらいがあるが、「探偵が依頼を受けたのだから、完了するまではやりぬく」と男らしく筋をとおし立ち向かっていく。みなが【濱マイク】にハマる理由がここにあるのかなと思う。

上映後のトークショーで林監督は「原点回帰」という主旨のことを語っていた。原点とは佐野さんが主演した【夢みるように眠りたい】を指す。探偵もの・モノクロ・依頼にそってストーリーが展開する…たしかに【夢みる~】と構造は一緒。舞台設定・人物設定が林監督独特で、観るものを虜にする。

【夢みる~】と違うところがあるとすれば、バイオレンスが色濃い点。アクションシーンも迫力満点で豊富。スクリーンで観るべき映画だと感じた。

また、トークショーで林監督は「この映画、誰も幸せにならないで終わる」なんておっしゃっていた。登場人物それぞれの【我が人生最悪の時】をなぞっていく、痛くて切なくて悲しい物語だからだろう。でも工藤はこの映画を見ながら”ピリオドを打ってあげる優しさや、ピリオドを打つことで幸せになることもあるんじゃないか”と思った。

楊が濱にお金を渡したいがためにでっち上げた「嘘の依頼」は、自分では止められない運命を断ち切り、濱に救ってほしいという「魂からの依頼」ではなかったか。

結果、濱は物理的に楊を救えなかったが、最期まで楊の魂を優しく包んであげたと思う。普通の男同士で出会っていれば、きっと「ともだち」として笑いあえたはずの二人。

心がすり減っていても、誰かを信じてみたい。
そんなラストがたまらない。

林監督の常連、佐野さんは神野というヤクザの親分。眼鏡なし!
怖い親分…と思いつつ、スクリーンいっぱいに映し出された佐野さんの顔をみてにやけてしまうわたし。左の口元から頬・耳の下にかけて傷跡があるのだが、「その傷どうやってついたの?」という傷。それが気になって気になって(観る場所が他人と違いすぎる)

佐野さんが演じる悪役で、ヤクザのようなストレートな悪役は珍しいんじゃないかと思うので、ぜひ一度ご覧いただきたい!

 

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:神野
職業:親分
女性関係:特に描写なし


おまけ:ブログに書いたトークショーでのお写真

 

土曜ドラマ24 銀と金「セザンヌ編」(2017)

土曜ドラマ24 銀と金セザンヌ編」

放送データ

放送日:2017年1月8日 - 3月26日 日曜0時 全12回

原作:福本伸行銀と金」(双葉社
プロデューサー:松本拓 倉地雄大 北川俊樹(大映テレビ
チーフプロデューサー:浅野太
脚本:山岡潤平 根本ノンジ
監督 :古厩智之 中前勇児
音楽:諸橋邦行
制作協力:大映テレビ
製作著作:テレビ東京
出演:池松壮亮 リリー・フランキー マキタスポーツ 臼田あさ美 村上淳 ほか
オープニング : amazarashi「ヒーロー」

作品のあらすじ

「銀王」と呼ばれる裏社会のフィクサー・平井銀二(リリー・フランキー)と、それに見いだされて才能を開花させ、やがて銀を超える「金」になるという望みを抱く青年・森田鉄雄(池松壮亮)というふたりの男が日本の裏世界を舞台に、欲望むき出しの権力者たちに怒涛の心理戦を仕掛け、金を奪い取っていく。搾取される側から搾取する側へ!スリリングでブラックな勧善懲悪エンターテイメントストーリー。

※佐野さんは「セザンヌ編」(4話~6話)にご出演

森田(池松壮亮)は、青木美沙(鉢嶺杏奈)を助け、アルバイト先である中島画商を訪れる。画家を目指している美沙は中島(佐野史郎)のもとで美術界にはばたくチャンスを狙いつつ、中島画商の店員をしていた。

森田は、美沙を巻き込んで絵画で中島にギャンブルを仕掛けようと決める。

そのギャンブルとは『3枚の絵の中から本物のセザンヌの絵画を当てる』というもの。
ただし、勝負には3つの条件があって…

ドラマの見どころ(独断と偏見)

深夜ドラマは「ドラマの挑戦枠」。子供が眼にしにくい&ファミリーで観る時間帯ではない…という観点からか縛りがゆるく、過激だったり、ブラックだったりエロスだったり…とマニアックなものや観る人を選ぶものが多い。いろいろな種類のドラマが誕生しやすい。

このドラマも例にもれずなかなか刺激的な内容で、もともと漫画が原作。作者は福本伸行先生。工藤はあまり詳しくないが『賭博黙示録カイジ』『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』などのヒット作をうみだした漫画家である。インパクトのある独特な絵柄と強烈な心理描写が売り。この『銀と金』もまたしかり…権力者から心理戦で金をむしり取るブラックでスリルある勧善懲悪ドラマ。深夜ドラマにうってつけな内容といっていい。

ブラックなドキドキハラハラ…ざわざわ…正直、わたしは苦手な部類の作風である。威張ってるやつらをぎゃふんと言わせる展開に、視聴者は「すっきりした」感覚になるのだろうが、騙し騙されという展開は個人的にどうもムズムズしてしまう。これはわたしの性格の問題であって、むしろ作品としては優秀なのだと思うのだが…ムズムズ。


そんな苦手な部類のドラマであっても、
佐野史郎様が出演したならば一度はこの眼で観る!
というのがポリシーの工藤。配信サービスを利用していざ鑑賞。
(以下、ややネタバレかもしれません)

佐野さんは中島という画商の役。
インテリ・芸術肌・女癖が悪い・人の器が小さいくせにプライドが高い…
佐野さんへ頼みがちな人物像が集約されている(笑)。やはり観るのがキツいぞーと思いながらもなんとか堪える。

中島はどうやら若いうちは美術で大成しようと色々夢があったものの、いろいろな汚いものに塗れているうち、ひねくれちゃって欲望の塊になってしまったよう。

中島のもとで働く美沙に「立派な先生に紹介してあげる」などと都合のいい甘い言葉をかけて、チカラになってあげる気もないくせに関係を持っている中島…(ゴクリ)


ろくでもない画商の中島をやりこめようと考えた森田。まず帝日銀行の土門頭取(大石吾朗)からおよそ10億の価値を持つセザンヌの【ジャ・ド・ブッファンの眺め】を騙し取る。そして、その絵の売買を中島に持ち掛けることに。

セザンヌに精通した中島のこと、この提案嬉しくないはずはない。眼に自信もある。だが、森田は本物のセザンヌを簡単に売るつもりはない。精巧にできた贋作と、美沙に依頼した贋作を用意し、『本物を含めた3枚の絵から本物を選び、当てられたら売買成立』というギャンブルを提案するのだった。

中島に至近距離で鑑定されたのではすぐ本物を見抜いてしまうので簡単だと森田は中島を褒めつつ、画商としてのプライドを揺さぶるような条件を出す。その条件とは

・3枚のうち1枚は布で隠す
・部屋の明かりは最小限で薄暗い中で鑑定する
・鑑定は絵から10mの距離で行う

この条件をのんだ中島だったが、さすがに難易度が高すぎる。中島はあらかじめ額装に印をつけるなどしてインチキをしていたが、それでも鑑定は難しかった。疑心暗鬼になる中島に、森田は助け舟として、セザンヌまでの距離を売る」と言い出す。

それは「100万円の札束で金の橋を作り、絵画との距離を詰めていい」という追加条件だった。手持ちの軍資金を使いどんどん絵画に近づく中島だったが苦しい状況に追い詰められて…

「札束で橋を作っていい」というアイディア、なかなかしびれる。

佐野さん演じる中島と森田の勝敗はどうなったのか。
是非配信などでご確認いただければと思う


さて、恒例の佐野さんの見どころ

インテリ悪徳画商…というのがもうしびれる設定なのですが(笑)
画廊に働く画家の卵・美沙を言いくるめて自分の女にしている
このクズ設定最高ですね!(そこかよ)

画廊の事務所でナニしてしまいますからね!(爆)

工藤はこのクズ設定に
(そっちのほう現役なんだな~こんな歳離れてる女性と…タフだね!)
と変な方向に萌えるダメな奴です…

ちなみに、流れたシーンは事後で、美沙は布をまとっただけの状態でしたが、佐野さんは着衣した状態だったので激しいラブシーンではありません…

ですが…佐野さんは(うわべだけの)優しい言葉をかけてあげたあと、
美沙のおでこにおでこをくっつけて…
※前回書いたとき一部妄想捏造があったので修正(笑)

やってることはクズなのですが
ところどころ萌える!!(笑)
参りました。さすがです。

この事務所でナニをしているシーンでは、中島と美沙がそういう男女の関係だということを端的に表現したシーンではありますが…

・ホテルに行かずに事務所でことを済ませてること
・事務所に女の子の下着や服が無造作に散らばっていること

この描写、単純に「男女の関係だよ!」ってことだけじゃなく
中島という男が「こういう環境」で女性を抱けるような性格(性欲)で、この女性を「その程度にしか思っていない(雑な扱い)」ってことがわかるんじゃないかと。このシーンだけかなりグッとくるものがあります。

ただ、佐野さんは女の子への触れ方が「優しい」んで…クズ男とは思えないしなやかさがにじみ出ちゃってますけど!(変態的な感想)

あと、佐野さんが絵のお勉強をしていた経験があり、美学校でひたすら鉛筆で静物画をカリカリと描いていたというエピソードなどを知っているし、日ごろTwitterInstagramでよく展覧会などに足を運んでいらっしゃるのを観ているためか、画商の役、雰囲気あります。雰囲気は素敵なんだけどな~。

クズじゃない、ちょっとイケてるインテリの素敵なおじさまとかもっと演じてほしいですけど…だめですか?(笑)


佐野史郎さんの役どころデータ

役名:中島明夫(なかじまあきお)
職業:画商・中島画廊を営む
女性関係:青木美沙(鉢嶺杏奈)中島画廊の店員。肉体関係にある。

ちなみに、主役の池松壮亮さんとは、2013年公開の映画「この世に俺/僕だけ」などで共演されてます。この映画で池松さんの父親は羽場裕一さんで、羽場さんは佐野さんのおかげで出世している…という間柄でした。佐野さんと羽場さんが共演していると意味もなくドキドキしちゃう【誰にも言えない】フリーク工藤です。いずれはその映画についても書きますね。

 

番外:眠れぬ夜に読む記事まとめ

資料としてネット上の佐野さんのコメント・インタビュー・ニュース記事などを集めております。もしご興味ありましたらどうぞ。
(随時追加していく予定)


雑誌もいろいろ集めていますが、読んでいて思うのは
考え方ぶれないな~、ということ。
そういうところが大好きなんですけどね。

初回投稿2022/11/10
リンク更新2023/1/27

2022年

www.sponichi.co.jp

 

newsdig.tbs.co.jp

『親愛なる僕へ殺意をこめて』に門脇麦、尾上松也、早乙女太一らが出演! - フジテレビュー<佐野史郎コメント>

www.tvlife.jp

 

yomidr.yomiuri.co.jp

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hc.nikkan-gendai.com

2021年

www.oricon.co.jp

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webronza.asahi.com

2018年

bunshun.jp

www.nikkei.com

スペシャル|限界団地|東海テレビ (クランクイン前のインタビュー)

スペシャル|限界団地|東海テレビ(クランクインしてからのインタビュー)

news.biglobe.ne.jp

『私は絶対許さない』佐野史郎及び「POV撮影」高間賢治撮監のコメントが到着 - 映画情報どっとこむ

nbpress.online


2017年

2016年

2015年


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topics.cinematopics.com

 

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www.mbs.jp2009年

2008年

DISCAS | DISCAS INTERVIEW  あの人はどんなディスクを選ぶんだろう
第2回佐野史郎 

 

2007年

2006年

www.cinematoday.jp


2005年

2004年


2003年

2002年

佐野史郎さんインタビュー|観光・コラム・裏情報・イベント情報満載の島根を応援する島根県公認コミュニティ[リメンバーしまね]

 

1998年

shyglance.web.fc2.com

 

年代不明

www.univcoop.or.jp