S.R.I(ShiroSano Research Institute)

佐野史郎さんを愛し、佐野さん出演作を研究する研究所

おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!第8話(2024)

おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!第8話
【秋祭り決戦編!絆を守れ!花火とタコ焼きと煉獄の古池さん!? 】

放送データ

放送日:2024年2月26日 土曜23時40分

企画:市野直親(東海テレビ
原作:『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』練馬ジム(LINEマンガ)
制作:東海テレビ The icon
プロデューサー:松本圭右(東海テレビ)古林都子(The icon)渋谷未来(The icon)
脚本:藤井清美
演出:二宮崇
音楽:鈴木ヤスヨシ
主題歌:「Dancing Dreamer」4-CaraT(RISING RECORDS)
オープニング曲:「アプデライフ」FANTASTICS from EXILE TRIBErhythm zone

出演:原田泰造 中島颯太FANTASTICS)城桧吏 大原梓 東啓介 渡辺哲 松下由樹 富田靖子

ゲスト出演 佐野史郎 

作品のあらすじ(ネタバレ)

昭和生まれの51才・沖田誠(原田泰造)は「銀杏事務機器リース」に勤めるサラリーマン。そのデリカシーのない言動のせいで家族や会社の部下たちにまで嫌われていた。

妻・美香(富田靖子)の友人の息子・五十嵐大地(中島颯太)がゲイであることを知り、なかなか簡単には受け入れられない誠。さらに、その大地が引きこもりの息子・翔(城桧吏)とつきあいがあることにたいし、誠は不用意な言葉で翔を怒らせてしまったりする。息子の気持ちを理解するため、自らのアップデートを誓う誠。

第8話では会社でトラブルが発生。リース用のコピー機に不具合が発生したという「言いがかり」に巻き込まれ、所謂カスタマーハラスメントに遭遇。納得いかないが対応しようとする部下たちを尻目に、古池(渡辺哲)は独断でコピー機製造会社にアポなしで出向く。20年前の飲み友達だというコピー機製造会社の専務・鍋岡(佐野史郎)に不具合が言いがかりであることを証明してもらうために…

ドラマの見どころ(独断と偏見)

沖田誠(原田泰造)が身の回りに起こるさまざまな出来事・価値観に触れ、『自分の常識』をアップデートしていく。すべてのひとの『好き』を肯定していくものがたり。

佐野さんが唐突にゲスト出演です!!

佐野さんの役どころはもともとコピー機製造会社「福芝テック」の複合機・Cシリーズ開発者で現在は、出世して現場からは離れている…という設定。お話し的にかなり堅物か‥?と思いきや

「久しぶりの ”とってもいい人” 役!!(笑)


「情に厚い」技術者といった役柄にほっと胸をなでおろすわたし。哲さんが演じる古池さんを「ぴょんちゃん♪」と呼ぶかわいらしさときりりとした技術者のまなざし、そして飲み仲間を思う優しい表情に完全にノックアウトされて、もう5回くらい観返してます!すてき!こんな上司のもとにつきたい(笑)

佐野史郎さんと渡辺哲さんは劇団「シェイクスピア・シアター」の旗揚げメンバー。
1975年からのおつきあい。

今回、渡辺哲さんの出演にあたり、「共演が見たい」という松本プロデューサーからのオファーに対し、「哲くんと芝居できるなら」と快諾し、出演が決定したそうな。また、哲さんも「個人的には、一緒に初舞台を踏んだ、“しーくん”と台詞をかわしたのが嬉しかったです」とのこと…

哲くん・しーくん…本当にそう呼び合っていたのかしら…(かわいい)
ナイスオファー。

佐野さんのコメントを引用します。

若き頃より気心の知れた仲間と再会する昭和の会社員役は、実人生とも重なりました。劇団の旗揚げに共に参加した渡辺哲との共演は本当に久しぶりで、撮影の合間には、ついつい半世紀も前の劇団時代の思い出話に花を咲かせてしまい、主演の原田泰造さんにはご迷惑をおかけしていたかもです。そんな我々を微笑ましく見ていてくださったことに感謝!!であります。

そして撮影現場のその空気は、そのまま演技以上の関係性となってドラマの物語と重なっていたかもしれません。世の中の道徳や価値観の変化に順応することができずにいる姿に我が身を振り返り、それでも熱意を持って仕事に取り組むことの大切さは変わらないことも実感しました。ドラマの撮影現場もまた、同様なのだなと思いました。

佐野さん、ゲスト回に寄せるコメントもとっても真面目です。
好きです!(n回目)

変化に順応できずにいる姿に我が身を振り返り…とありますが、わたしが抱く佐野さんのイメージは「とりあえず興味を持ったもの、新しい情報に触れてみて、多面的にものごとをぐるっと見回し、良いとされるものの”闇”の部分・悪いとされるものの”光”がさす部分を見つめ、取捨選択していく」という感じなので、価値観の変化には柔軟にご対応されているような?…まして一度大病を患ったご経験もあるし…つねにアップデートはされている気がするのですが、どうなんでしょう。ちなみにわたしはたとえ佐野さんが昭和な頑固オヤジでも平気ですけど!(謎アピール)

本当は2月に島根で開催された朗読イベントがありましたが泣く泣く断念して…
2月佐野さんに会えないよ~なんて思っていたのですが
突然のゲスト出演、とてもハッピーな気分。ありがとうございました。

鍋岡専務、とっても素敵なおじさまでよかった…


ここからはおまけ

佐野さんの自伝的著書「こんなところで僕は何をしているんだろう」の中で、「シェイクスピア・シアター」のことが触れられているのですが、それによれば佐野さん・哲さんとあともう一人田代隆秀さんという役者さんの三人でつるみ『三大バカトリオ」としていろいろ楽しくやりあった仲なんだそうです。哲さんは「よく舞台上で屁をこいていた」と書いてありました。(笑) 短いシーンながら、哲さんとのお芝居、楽しかったのではないでしょうか。劇団時代の思い出話もさぞかし盛り上がったことでしょう。


※佐野さんは「シェイクスピア・シアター」を1979年(5年目)で退団し「状況劇場」へ行きました。一方、渡辺哲さんは裏方の仕事もやっていた都合で抜けられずに抜けられず(?)全38作品の連続公演中37作品に参加したそう。哲さんの映画デビューは1985年黒澤明監督の「乱」。1986年佐野さんの映画デビュー作「夢みるように眠りたい」にもご出演されています。


※田代隆秀さんも「シェイクスピア・シアター」の旗揚げメンバー。その後、第2期メンバーの中島晴美さんと退団し「劇工房ライミング」を設立。いろいろな舞台に客演し、その後は「劇団四季」に入団。現在も舞台を中心にご活躍されております。佐野さんとの直接的な共演はないはずなのですが、TBSの『東京エレベーターガール』において、佐野さんが演じた前野課長が、中嶋朋子さんと不倫したことにより左遷されてしまった後、二人の上司がサービス課長として着任するのですが、最終回に着任した水口課長が田代隆秀さんでした(笑)なんだか不思議なご縁ですね。

番組はTVerやFODサイトから配信で追いかけることができますので
ぜひチェックしてみてくださいね!!

tver.jp

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:鍋岡(なべおか)
職業:福芝テックの専務。古池正則(渡辺哲)とは20年前の飲み友達で「鍋ちゃん」「ぴょんちゃん」と呼び合う仲。
女性関係:左手薬指に指輪はしていたので、既婚でした(笑)