S.R.I(ShiroSano Research Institute)

佐野史郎さんを愛し、佐野さん出演作を研究する研究所

tokyo skin(1996)

tokyo skin

作品データ

公開日:1996年
制作・配給:オンリーハーツ
監督:塙幸成
脚本:塙幸成 · 修健
企画:奥田真平
音楽:堀江健治
撮影:ロビン・プロビン
照明:上田なりゆき
美術:嵩村裕司
助監督:西村和明
プロデューサー:奥田真平 田中広黄 行定勲
出演:修健 高橋美香 ユキオヤマト KOKO アリ・アーメッド 佐野史郎 田口トモロヲ

 

作品のあらすじ

“どでかいことをする“という夢を見つつ東京に暮らして5年になる中国人・周、画家を目指して渡米したが夢破れ10年ぶりに帰国した一雄、故郷・パキスタンの“何もない“豪邸を飛び出してきたアリ…閉塞感漂う東京の夜を舞台に、夢とは裏腹に非合法な仕事でその日を暮らす、様々な形での“異邦人“たちが、自分を見失いながらも何かを捜し求め、街を彷徨い続ける若者たちの姿を描いた映画。

映画の見どころ(独断と偏見)

海外からやってきた若者たちの苦悩がクールに描かれている作品。日本で何とか自分の居場所を作ろうとする異邦人たちに感情移入するのではなく、1995年~1996年ころの東京の風景をバックに展開する『非日常的な日常』…そこに漂う痛みや苦しさを空気で感じて味わう…そんな映画のように思った。工藤が個人的にいいと思ったのはラスト。なんらかの中間着地点を見つけた若者たちの姿を、ラストでさらっと触れていく。これはいい。本来、人様の生活は、映画のようにクローズアップして凝視するものではなく、自分の生活の間をすり抜けていって、時々ちらっと見えたりするものでしょ。そういう感じのラストになっているのがとても素敵。


で、がんばって映画をまるっとみた結果、佐野さんの出番としてはほんの一瞬です…1時間23分ころにやっと出てくる…1~2分かな…

何故、佐野さんはこの作品に出たんだろう?と思ったんですけど、この映画の監督・塙幸成さんはこの作品がデビュー作なんですが、それまでフリーの助監督として、ピンク映画やにっかつロマンポルノ末期から現場製作に携わり、林海象監督の助監督もやっておられた方なんですね。というわけでおそらく林組つながりということなんでしょう。出演されている修健さん(この作品では脚本も務めている)やユキオヤマトさんも「アジアン・ビート」や「ZIPANG」にご主演されている林組の方ですし。

佐野さんの役どころとしては、路上で絵を売っている一雄に「青山の画廊に絵をかけてみない?」と声をかける画廊の人。スーツ姿がカッコよく一見の価値あり(結局そこ)。

AmazonプライムGYAO!などの配信サイトで比較的容易に鑑賞できます。

 

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:青山の画廊のひと
職業:才能ある人をスカウトしているっぽいです
女性関係:秘書らしき人を連れていました