S.R.I(ShiroSano Research Institute)

佐野史郎さんを愛し、佐野さん出演作を研究する研究所

リコカツ(2001)

リコカツ

 

放送データ

放送日:2021年4月16日から6月18日 金曜22時/全10回
制作:TBS
プロデューサー:植田博樹 吉藤芽衣
脚本:泉澤陽子
出演:北川景子  永山瑛太  高橋光臣  白洲迅 濱田マリ 大野いと 田辺桃子
中田クルミ 松永天馬 平岩紙 宮崎美子 酒向芳 三石琴乃 佐野史郎(第3話まで) 平田 満(第4話より)
主題歌:米津玄師「Pale Blue」

作品のあらすじ

ファッション雑誌の編集者をしている水口咲(北川景子)。失恋のショックで憂さ晴らしに雪山へ出かけ、遭難してしまったところを航空自衛隊航空救難団である緒原紘一(永山瑛太)に救助される。それがきっかけで運命の糸に導かれるように結婚した二人だったが、自由奔放な咲と、生真面目な紘一。性格は正反対で、結婚生活が始まったものの、起床時間やファッションセンス、食事の好みなども全く合わず「思っていた結婚生活と違う」と大喧嘩になり、互いに「離婚だ!」と言い放つ。

離婚について紘一の両親に話そうとしたところ、母・薫(宮崎美子)と父・正(酒向芳)から先に「自分たちは離婚する」と先手を打たれてしまい自分たちの離婚どころではなくなってしまう。さらには咲の父・武史(佐野史郎)と母・美土里(三石琴乃)にも離婚の影が…

ドラマの見どころ(独断と偏見)

「佐野さんが、TBS金曜22時に帰ってくる!!」
ドラマの発表があったとき、工藤はそう叫び、これは観る以外の選択肢がない!!と
初回から最終回までがっつり観たドラマ。

そして私が佐野さんのドラマの感想をツイートするときにつけるタグ「#サノカツ」の元ネタでもあります(笑)

佐野さん目当てでドラマを観はじめたものの、中盤になると北川景子永山瑛太の掛け合いに完璧に夢中になり、二人がケンカしながらも徐々にお互いを分かり合っていく姿が素晴らしく最終回までロマンティックが止まらない状態。ついにはDVDソフトを買ってしまったほどハマってしまいました。いまでも米津玄師の「Pale Blue」が流れると自動的に胸がキューンとなります。令和時代にこんなドラマに巡り合うなんて幸運。

ドラマのプロデューサーの植田さんのお話しによると

今からさかのぼること3年くらい前に、ちょっとお恥ずかしい話になるんですけれども、「うちは離婚はあるのかな?」という話を家族でしていたことがありまして…そんな中、「“結婚ゼロ日婚”の人が、即離婚する」というようなニュースを見て、その時に“離婚から始まるラブストーリー”を考えました。
WEBザ・テレビジョン 植田博樹Pと脚本家・泉澤陽子氏が「リコカツ」に込めたメッセージ『人は変わっていく時に輝いていく』より

というのがこのドラマの制作のきっかけだったとのことで

咲のような美女を演じる北川さんと、瑛太さんが野獣を演じるという組み合わせを思い立ち、その面白さにこだわって、お2人のスケジュールが合うのを2年くらい待ちました。

という、かなり気合の入った企画であったようです。

 

topics.tbs.co.jp
佐野さんのキャスティングについて、植田プロデューサーは上記のリンク先で以下のように語っています。

佐野史郎さんは、僕が一番最初についた連ドラ『ずっとあなたが好きだった』から
お世話になりっぱなしの恩人で、節目の作品としてどうしても出ていただきたかったキャストです。企画書を見ず、植田君のホームドラマかぁ、と出演を即諾していただいたこと感謝しています。


「どうしても出ていただきたかった」という植田さん
そして「企画書を見ず」植田さんのドラマだからと出演を決めた佐野さん
…グッとくる。


また、佐野さんご自身はドラマの出演にあたって

金曜ドラマという枠は、自分にとってドラマの原点というか、特別な思いがあります。『ずっとあなたが好きだった』『誰にも言えない』『ダブル・キッチン』など
90年代を緑山スタジオで共に過ごしたプロデューサーの植田さんたちと、またご一緒させていただけることになり、歳を重ねて実家に帰ってきた思いです。

と語っている。実家!!

『誰にも言えない』を愛する工藤としては、あの時代にTBSドラマという戦場で戦ってきた人たちが集結…!という情報だけでワクワクするものがあり、冒頭で「佐野さんが、TBS金曜22時に帰ってくる!!」と叫んだのが何となくわかっていただけるのではないだろうか。

↓これは工藤のドラマ開始前のツイート。

 


そんな「実家に帰ってきた」という気持ちで臨んだ佐野さんでしたが、体調不良の面から第3話をもって降板され、オトーサン役は第4話より平田満さんにバトンタッチしています。

【当時のお知らせページ】
お知らせ|TBSテレビ 金曜ドラマ『リコカツ』>水口武史役 キャスト交代について


あくまで推測ですが、2年もドラマの準備期間があったことと、主役の2人が早々に決まっていたことから、脚本は全体的に「俳優にあったキャラ」となっており「あてがき」だったのではないかなぁと思ってます。そんな邪推もあってか、工藤は平田さんがオトーサンになってからも、平田さんが演じているはずなのに佐野さんの姿が見えるようなそんな不思議な感覚がありました。

↓これは当時リアルタイムで観ていた工藤のツイート

 


また、平田さんがオトーサンになったことで

娘「あれパパ眼鏡変えた?」

オトーサン「イメチェン」

孫「ママ、そこ触れちゃダメ」

といった小粋なセリフのやり取りや、オトーサンの着信音が「蒲田行進曲」になっているなどのお遊びもあったのが何となく「現場で処理する」感じで面白く、こういうのも必要だよな~と思った次第でありました。

 

なお、ソフトは絶賛発売中です。パラビなどの動画サイトでは簡単に観ることができますし、2022年7月くらいからアマゾンプライムビデオでも配信が始まっています。

2022年現在、TVerで再生回数トップ記録をたたき出したことのあるドラマでもあるのでぜひまだ見ていない人、当時見ず嫌いだったな~という人、ノーマークだったわ~という人、ご鑑賞ください!!

佐野史郎さんの役どころデータ

役名:水口武史
職業:元広告代理店の経理
女性関係:妻(美土里→演:三石琴乃) 女友達?(りなっち→演:中田クルミ
あだ名:タケポン

佐野さんの役どころは「女の子大好き・元広告代理店(ただし経理)・バブル経験者・自己顕示欲がありどこかずれてるオトーサン」という、なんともチャラい感じの父親。「ダブル・キッチン」の寺田ユウノスケよりもさらに軽いかもしれない…ちょっと苦手なキャラかも…と思い見守っていました。

 

放送前のインタビューで佐野さんは

・女癖悪いからね~

・奥さんセーラームーンだからお仕置きされないように頑張らないと

とコメント(笑)

 

また佐野さんは「シン・ゴジラ」を観るにあたり、庵野秀明監督の関連作品である「新世紀エヴァンゲリオン」を鑑賞していて、こんなこともおっしゃってました…

昔から思ってはいるのですが、佐野さん守備範囲広いですよね(笑)